今日はアメリカンアンティークの魅力というタイトルで、
ミルクガラスについて書いていこうと思います。
ミルクガラスとは、その名の通り、
ミルクのような乳白色のガラスです。
写真手前のものはアンカーホッキング社のミルクガラスです。
(写真奥のものはもちろんキャンドルウィックですよ^^
こちらの作品については、Royal Blueのブログ
http://royalblue-blog.blogspot.jp/
をご覧下さいませ。)
ミルクガラスというネーミング…
なんだか美味しそうな感じがしますし、
あるようでないガラス。。。。
というのが、私の最初の感想です。
そして、このぽってり感と透け感。
ガラスなのに、温かみを感じます。
それに加え、実用性もあります。
耐熱なのでオーブンもOKですし、
かなり頑丈な作りなので、
日常でも気軽に使えます。
アメリカでは当時いくつものガラスメーカーがあり、
大量生産されて、日常のテーブルウェアとして
大活躍だったそうです。
ミルクガラスは、ホウケイ酸ガラスという、
現在の実験器具に使われているような
耐熱性、耐薬品性をもつ原料を
使って作られていたのですが、
普通のガラスより高温の、
2000度以上の高熱で溶かす作業が必要であり、
またガラスが硬化する時間が早くて、作るのが難しく、
高温で機械を運転させるため、
機械の寿命も短かったということで、
大変なコストをかけられて作られていたようです。
時代の流れを経て、
薄くて丈夫なガラスを安く生産できるようになったことで、
高コストなミルクガラスは1986年で生産終了となります。
Fire-Kingが日本で一気に有名になったのは、
アメリカのカリスマ主婦で実業家の、
マーサ・スチュワートさんが
アメリカンアンティークのコレクターであったから
と言われています。
そして、Fire-Kingといえば、ジェダイですが、
これはミルクガラスに翡翠色を付けた、
エメラルドグリーン色のガラスの事です。
(マーブルのパウンドケーキを、
子供達のおやつに作っておいておいたら、
夕方にはこれだけしか残ってませんでした…f^^;)
先日のアンティークの展示会でも、
ジェダイをご覧になった方が、
「綺麗な石のようですね。」
とおっしゃっていました。
本当におっしゃる通りで、
Fire-Kingのジェダイを似せて作った雑貨が
日本でもたくさん出回っておりますが、
(そういえば、先日100円ショップのセリアさんで
ジェーンレイやシェルのような形をしたジェダイ色の
プラスチック皿が販売されていましたよ!)
やはりどれも、本物には勝てない…!といった感じですね。
本物はとても綺麗な色をしています。
またこの時代特有ですが、
これらのガラスは
プレスグラスという
金型にガラスを流し込んで、
プレスして作る製法で作られています。
なので、ほとんどの製品には、
真ん中にぱっかん!と合わせた、
プレスをした跡が付いています。。。。
ちょっとわかりづらいですが、
Fire-Kingのアーリーアメリカンプレスカットの
ミルクピッチャーを真横から見た下の写真の中央、
持ち手の部分に縦に一本、線が見えます。
これが、プレスグラスですね。
が、それがまた可愛い!!
(…と思うのは私だけかもしれませんf^^;)ですし、
この時代のものであるという証ですね!
昔に作られたんだな~という証拠のようで、
私はこのラインがまたいいね~♪と思うのですが、
アンティークってことで、せっかくお金を出して買ったのに、
なにこのラインは?!という方は、
百貨店で売っているような、現代の
綺麗なグラスをお買い求めいただいた方が
精神衛生上もよろしいかと思います。
もちろん、現在の方が
技術的にも向上しているのは当たり前ですし、
むしろアンティークを購入するよりお安い値段で、
好きなだけ手に入れることができますからね^^
私がアメリカンアンティークに求めるものは、
百貨店に売っているガラスに求めるものとは、
ちょっと違いますね。
アンティークの魅力は、
・もう生産されておらず、一点ものであるということ
・古くからの歴史を生き延びてきたものであるということ
・古い物が持つ、現代の物にはない魅力があるということ
だと思います。
あとは、アメリカンアンティークは
まだ今なら、庶民の私でも購入できる値段!
ということですね。
でなきゃ、こんなに集まりません~f^^;
見ているだけになります。
アンティークのバイヤーさんに聞いた話ですが、
Fire-Kingなどは、現地のアンティークマーケットで
5年前はごろごろと安価な値段でたくさんあったのに、
今では見つけるのが難しくなってきましたし、
お値段も高くなってきました…というお話をよく聞きます。
Fire-King、Federal、Old Pyrex等のミルクガラスは
日本でもネットショップや
アンティーク雑貨のお店で購入は可能ですが、
北米にいらっしゃる方はもちろん、
北米に行かれた際には、
是非アンティークマーケットに足を運んで、
お気に入りを見つけてみてくださいね♪
キャンドルウィックに
妹に作ってもらったスコーンとクロテッドクリームを載せて☆)
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