2016年2月10日水曜日

MADE IN OCCUPIED JAPAN…

皆さま、おはようございます。

今日は日本から戦後すぐに輸出されたお品物についてです。

陶器は裏の刻印を見ると、どこの国のどこのメーカーかということが
明記してあり、集めるときもちゃんと確認しながら購入していましたが、
その中に、衝撃的な刻印を発見しました。

それがこちらです。



MADE IN OCCUPIED JAPAN…

訳すと、「占領下の日本製」
ということですね。

日本が一度もoccupiedされた覚えはないんだけど?!…
と、見た瞬間、気分を悪くしたことを覚えています。

誰かの悪戯か?!偽物か?!と思って、
その時は購入せずに帰ってきてしまいましたが、
とっても気になったので早速調べてみることに。

そうしましたら、悪戯でもなんでもなく、
日本にはそういう時期があったそうです。

第二次世界大戦後、GHQの占領下にあった時に、
海外向けに輸出する品物については、すべてこの刻印に
するように…との指示があったそうです。

1947年(民間貿易が再開された年)から、
サンフランシスコ講和条約が発効した1952年まで、
日本からの輸出品には
「MADE IN OCCUPIED JAPAN」の刻印を付けるよう
GHQから命じられていたそうです。

北米を中心に輸出された品々は、陶器やおもちゃ、
布製品、カメラなどがあり、
「OCCUPIED JAPAN」の文字が付いた5年間だけの
期間限定アイテムは希少価値を持ち、
コレクターたちによる収集の対象になっているそうです。

ということは、このお品も1947-1952年に輸出されたお品と
いう事ですね。

私はこの事実を知った時に、
辛い戦後を乗り越えて、
今のような日本に成長させていった
先代の日本人の苦労や努力を感じずには
いられませんでした。

日本が辛い歴史を乗り越えてきた象徴のような気がして…。

これを日本に持って帰らなくては!!
と思い、もう一度マーケットに行って購入してきました。


あと、もう一点、
こちらはノリタケのOCCUPIED JAPANのケーキプレートです。


こちらは帰国後に譲っていただいたお品なのですが、
戦後すぐとは思えない綺麗なお皿ですね。
よくここまで綺麗に残っていたなぁと、、、、。
そして、西洋に負けない日本の技術もすごいなぁ…と。。。。

譲ってくださった方も、この価値についてはもちろんご存知だったので、
ちゃんと価値が分かる人に譲れてよかった…!!と
おっしゃっていただけました。
もちろん、今も大事にしておりますよ♪

皆さまも、アンティークマーケットに行かれた際には
是非裏の刻印を確認してみてくださいね。

0 件のコメント:

コメントを投稿